予備知識
次亜塩素酸水とは
- 次亜塩素酸水の種類(電解型と非電解型)
- 次亜塩素酸水とは、次亜塩素酸(HClO)を主成分とする酸性の水溶液の事で、主に、細菌・ウイルスの不活性化や、消臭を目的として使用されます。
その生成方法の違いとして、電気分解で生成した「電解型」と、2液混合や粉末・錠剤を水に溶かし生成する「非電解型」の2種類に分類されます。 -
食塩水や塩酸を電気分解して生成した「次亜塩素酸水」には、食品添加物(殺菌料) に指定され、規格が定められ、食品加工工場における野菜の洗浄などに使われるもの、さらに 特定農薬に指定されているものもあります。(電解型次亜塩素酸水) 他方、次亜塩素酸ナトリウムを原料に、酸を混合するなどの製法でも「次亜塩素酸を主成分 とする酸性の溶液」が製造できます。これには規格や基準が無く、成分も様々なものがありま す(「次亜塩素酸水」ではなく、「pH を調整した次亜塩素酸ナトリウム」として販売されること もあります)。さらに、「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」などの粉末で、水に溶かすこと で「次亜塩素酸水」を作れる商品も販売されています。(非電解型次亜塩素酸水)
出典:⑤「次亜塩素酸水」の使い方・販売方法等について(製造・販売事業者の皆さまへ)|NITE - 「電解型次亜塩素酸水」の中でも、業務用で使用される強酸性次亜塩素酸(pH2.7 以下)は、保管方法にもよりますが、数日中に有効塩素濃度がほぼ分解されてしまう為、生成後なるべく早く使用する必要があります。
「速効!ジアエンド。」で生成される次亜塩素酸水はこの「非電解型次亜塩素酸水」に分類されますが、電解型、非電解型に限らず、水溶液の状態では有効塩素濃度がどうしても減少します。
粉末の状態であれば1年以上保管したうえでご利用いただいても問題ありませんので、利用したい時に都度生成できるというメリットがあります。
また、コロナ禍においてマスメディアにより、次亜塩素酸がまるで「効かない」という誤った印象を与えるような報道がされていましたが、あくまで「アルコールの代替消毒方法の検証」について検証途中であるというNITEの発表を、事実無根でミスリードした結果であり、残念ながらその後の訂正報道が大きくなされることはありませんでした。
尚、6月25日に開催された「第5回新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」においては、次亜塩素酸水が一定の条件で新型コロナウイルスに対しても有効との最終報告がありました。
次亜塩素酸水は、夏場の食中毒の原因となる大腸菌や黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌や一般細菌、また冬場に毎年流行するインフルエンザや、アルコールが効きにくいノロウイルスなどにも優れた効果を発揮することが厚生労働省をはじめとした様々な研究機関で実証されています。
尚、主成分である次亜塩素酸(HClO)は、紫外線、有機物、高温により分解が促進される性質があり、冷暗所にて遮光性のある容器での保管をした上で、除菌、除ウイルスを行う場合は、予め対象物の汚れを落としておくことが推奨されます。 -
出典:次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料|厚生労働省